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関東大学バスケットボールリーグ戦2部 日本体育大学が全勝逃すも優勝

2018 11/13 17:00マンティー・チダ
バスケットコート,Ⓒマンティー・チダ
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Ⓒマンティー・チダ

日本体育大学、2部リーグ優勝 名門復活の足掛かりへ

第94回関東大学バスケットボールリーグ戦の2部は全日程を終了。日本体育大学が20勝2敗で優勝し、1部昇格と全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)出場を決めた。来年は2012年以来7年ぶりに1部リーグで戦うことになった。

開幕から好スタートを切った日本体育大学は、2試合を残して20連勝を達成。守備に力を入れ、リバウンドでも優位に立ち、試合を進めてきた。そして、2016年大東文化大学以来の全勝優勝達成なるか、期待が集まった(※2016年は全10チーム18試合で開催)が、21戦目の江戸川大学戦では54-65で敗戦。今季リーグ戦初黒星を喫した。

そして、迎えたリーグ最終戦。相手は国士舘大学。リーグ戦で1試合対戦があり、日本体育大学が106-70で勝利している。国士舘大学も過去1部リーグを経験し、日本体育大学同様に1部への返り咲きを狙っていたが、残念ながら実現できなかった。だからこそ、ここで一矢報いたかった。最終戦はそんな意地と意地とのぶつかり合いになった。

【国士舘大学戦前半】遠藤善が連続でレイアップを決めて、チームに勢い

前半1Q、先手を奪ったのは日本体育大学。国士舘大学#37阿部駿太のスティールから、#18清水子清に3pを決められる。しかし清水のディフェンスファウルから獲得したフリースローを#45河野佑太が着実に2本沈め、日本体育大学は勝ち越しに成功する。

その後、#54津田晟多郎がディフェンスファウルをし、相手にフリースローを与えるが、国士舘大学・清水が2本とも外す。

そして、外した後のリバウンドを奪った日本体育大学は速攻に持ち込み、#33遠藤善がレイアップを決めて勢いをつける。遠藤は同じシチュエーションでもう一度レイアップを入れると、#64井手優希も速攻で続いた。

流れに乗った日本体育大学だったが、チームファウルも残り2分20秒付近で5つを数えて、国士舘大学にフリースローを与える。リードを許す展開になった国士舘大学は、アウトサイドから得点を返していくが、1Qは日本体育大学が25-18 でリードして終了する。

バスケットドリブル,Ⓒマンティー・チダ

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2Qの立ち上がり、#24土居光の3p、遠藤のレイアップで日本体育大学は優位に試合を進めるが、タイムアウト後、気持ちを切り替えた国士舘大学にリバウンドで粘りを発揮される。タイムアウト明け最初の攻撃から、オフェンスリバウンドで粘り、直接得点にはつながらなかったが、#2二村響の得点を皮切りに、#25中村ジャズの3p、#7佐脇考哉の連続得点で少しずつ差を詰められる。

国士舘大学の勢いは止まらず、二村のバスケットカウント、終盤には#86下瑞稀にフリースローを着実に沈められ、日本体育大学は4点差まで詰められて前半を終了する。

【国士舘大学戦後半】オフェンスリバウンドで粘られ、最終戦は黒星に

後半に入り両大学とも得点を重ねた後、国士舘大学にオフェンスリバウンドで粘りを発揮され、日本体育大学・遠藤、#41久保田幸一郎がディフェンスファウルを重ねる。ここでフリースローを阿部に2本とも決められる。

バスケット久保田レイアップ,Ⓒマンティー・チダ</p>

Ⓒマンティー・チダ

その直後、勢いに乗った阿部に3pを沈められて逆転を許す。その後、しばらくクロスゲームが続いたが、再び国士舘大学に球際の強さで負けてしまう。2度のオフェンスリバウンドから、阿部に再び3pを入れられると、最後はまたも阿部にレイアップを決められ、日本体育大学は6点ビハインドで、3Qを終了する。

4Q出だしから点の取り合いになった後、日本体育大学は国士舘大学・中村にレイアップを許す。リードを広げられながらも何とか喰らいつくが、チームファウルを重ねてしまう。

しかし、残り6分を切って追い上げを見せる。速攻から遠藤が流れをつかむと、バスケットカウントと合わせて一気に5得点。続けて河野が速攻から決めて4点差まで詰める。

このまま同点まで持ち込みたかった日本体育大学だったが、タイムアウトで気持ちを切り替えた国士舘大学にゴール下でリバウンドを獲得されて、たまらず日本体育大学・井手優希がディフェンスファウル。ここで流れを悪くすると、遠藤からのパスをカットされ、国士舘大学ボールになる。国士舘大学#21池田祐一に走られて、70点台に乗せられると、それ以降、日本体育大学は流れをつかむことができず、69-74で国士舘大学に敗れた。

「台風の目?期待してください」日本体育大学・藤田将弘監督

最終戦も敗れ、連敗でリーグ戦全日程を終了した日本体育大学。すでに優勝を決めていたが、選手は一様に敗戦のショックでうなだれていた。

インサイドの要、#50バム・ジョナサンを欠く中、持ち味であるオフェンスリバウンドで優位に立つことができず、逆に国士舘大学との制空権争いに敗れる形となった。

しかし、藤田将弘監督は淡々と「勝って終わりたかった。まだ至らないところがある。気持ちを入れ替えさせてインカレに臨みたい」と振り返る。リバウンド争いもだが、国士舘大学の3pが勝負どころで決まっていた。「3pは前半も入っていたのでケアするよう指示をしていた。どちらかというと、こちらの得点が入らなかった」と分析。

日本体育大学の藤田監督,Ⓒマンティー・チダ

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ただ、2部リーグ戦20連勝は、2年前に全勝優勝した大東文化大学の18連勝を上回る数字。大東文化大学は1部昇格した昨年、関東リーグ戦3位、そしてインカレ優勝を果たした。今年は東海大学に優勝を譲ったが、上位争いを演じた。

藤田監督は「(インカレは)万全な体制でいきます。台風の目?期待してください」と力を込めて発言した。インカレ最多優勝の名門が復活の鐘を鳴らすことはできるのか?大いに期待したい。

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