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あれから2年…日大が新たな歴史刻むか?甲子園ボウルで関学と激突

2020 12/13 06:00SPAIA編集部
阪神甲子園球場Ⓒbeeboys/Shutterstock.com
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Ⓒbeeboys/Shutterstock.com

悪質タックル問題で下位リーグから再出発した名門

アメリカンフットボールの大学日本一を決める第75回毎日甲子園ボウルが12月13日に阪神甲子園球場で開催される。

今年の注目度が高いのは、2年前に悪質タックル問題で世間を騒がせた日本大が出場するからだ。紆余曲折を経て再出発した名門が、宿敵・関西学院大と激突。アメフトファンならずとも注目の一戦だ。

アメフト界にとどまらず、日本中で議論が渦巻く社会問題となった悪質タックル問題は、2018年5月6日の日大―関学の定期戦で起きた。日大の選手がパスを投げ終えて無防備な状態の関学のQB選手に後方からタックル。このシーンの映像が公開されたことで、日大・内田正人監督の指示があったかどうかで揉めに揉めた。

後日、タックルした日大選手が会見し、憔悴しきった表情で謝罪したことで、ますます内田監督ら日大首脳陣への批判が強まった。最終的には日大の学長までもが謝罪会見を開き、内田監督とコーチは解任。日大は2018年のシーズン終了まで出場停止となり、橋詰功新監督の下、関東大学リーグ下位リーグの「BIG8」から再出発を図った。

甲子園では関学に17勝10敗2分け

上位リーグ「TOP8」に昇格して迎えた今季、日大は優勝決定戦で桜美林大を下し、3年ぶり35回目の甲子園ボウル出場を決めた。相手は甲子園で過去29回も対戦している関学。これまで何度も名勝負を演じてきた宿敵だ。

甲子園ボウルの日大対関学


日大は17勝10敗2分けと甲子園で関学に勝ち越しているものの、2003年まで指揮を執った篠竹幹夫監督が退任して以降は、1勝4敗と負け越している。最近10年間を振り返っても、関東勢が勝ったのは2017年の日大だけで、1勝9敗と「西高東低」の状況が続いている。

関学も28年間、指揮を執った鳥内秀晃監督が昨季限りで退任。大村和輝新監督に率いられて臨む54回目の甲子園ボウルとなった。

日大が新たな歴史を刻むか、関学が3連覇を達成するか。注目の一戦は午後1時5分にキックオフを迎える。

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