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井上尚弥の去ったバンタム級で後継王者続々決定、井上拓真に続いてモロニーも

2023 5/18 06:00SPAIA編集部
ジェイソン・モロニー,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

モロニーがアストロラビオに判定勝ち

プロボクシングのWBO世界バンタム級王座決定戦が5月13日に米カリフォルニア州のストックトン・アリーナで行われ、ジェイソン・モロニー(32=オーストラリア)がビンセント・アストロラビオ(26=フィリピン)に2-0の判定勝ちを収め、王座を獲得した。

モロニーは2020年10月に米ラスベガスで井上尚弥(30=大橋)に挑戦して7回KO負け。その後、再起して4連勝で初の世界王座を獲得した。

井上尚弥が束ねたバンタム級の4本のベルトを返上して4カ月。WBAは弟の井上拓真(27=大橋)がリボリオ・ソリス(41=ベネズエラ)との決定戦に判定勝ちして戴冠した。

WBCは1位ノニト・ドネア(40=フィリピン)と4位アレハンドロ・サンティアゴ(27=メキシコ)が空位の王座を争い、IBFは2位エマヌエル・ロドリゲス(30=プエルトリコ)と3位メルビン・ロペス(25=ニカラグア)が7月15日に王座決定戦に臨む予定。ひとつにまとめられたバンタム級のベルトは再び世界各地に散らばることになる。

モロニーだけでなく、ドネアもロドリゲスも井上尚弥が倒してきたボクサー。まるで敗者復活戦のように彼らが王座決定戦に臨む現状は、いかに井上尚弥が強い相手を次々に撃破してきたかを証明している。

ただ、“主役”がいなくなったバンタム級がやや寂しいことは否めない。井上尚弥がスティーブン・フルトン(28=アメリカ)に挑戦するのは7月25日。間もなく世間の注目はスーパーバンタム級に移るだろう。

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