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【Bリーグ】川崎新体制へ 佐藤新HCを支える二人のACはHC経験者

川崎ブレイブサンダース新体制集合写真Ⓒマンティー・チダ
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Ⓒマンティー・チダ


北GMが行った来シーズンのチーム編成 佐藤HC「ACにはHC経験者を」

川崎ブレイブサンダースは、2019-20シーズンの新体制を発表した。2018-19シーズンまでヘッドコーチであった北卓也氏は、新設されたゼネラルマネージャー(GM)へ。後任のヘッドコーチ(HC)には、北氏の下でアシスタントコーチ(AC)を8シーズン勤めた佐藤賢次氏が、ACにはSR渋谷前HC・勝久ジェフリー氏と大阪前HC・穂坂健祐氏の就任が決定した。

選手は、大阪から熊谷尚也、富山から大塚裕土が加入を発表。これで、日本人選手のロスターが全員揃った。

北GMは、昨季の印象として「他チームの総合力が高かった」と話す。

「(他チームは)スタートと控えが変わっても、チーム力が落ちないと感じた。昨シーズンの川崎は、スタートと控えで差が少しあった。シーズン60試合、水曜日開催も増えているので、総合力を上げないといけない」

この前提でチーム編成を行った。熊谷と大塚は、それぞれ大阪と富山で主力を担っていた選手。「川崎に来ても、力になってくれる」と北GMは期待を寄せる。また、佐藤HCを支えるACの人選は「佐藤HCと話し合いを重ねた上で、佐藤HCが最終的に決めた」と明かした。

川崎ブレイブサンダースの佐藤賢次HCⒸマンティー・チダ

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「正直言って、色んなコーチの方とたくさん話をした」

佐藤HCはそう語り、ACの条件として“HCの経験があり、英語ができること”を求めていたという。その中で、求めていた条件のクリアをした勝久ACと穂坂ACに打診をして、承諾を受けたのだ。

「勝久ACは2季前にSR渋谷を指揮された時の守備、穂坂ACは昨季大阪を指揮された時の守備、ともに数字がすごく良かった。川崎は守備が伝統のチームなので、力になってくれるのでは」

戦術や考え方も近かったのが大きかった。

さらに、穂坂ACと勝久ACを以下のように評価していた。

「穂坂ACは情熱的ですね。話をしていて、目の力があった。若いのでエネルギーが全面に出ている」

「勝久ACは常に冷静で、一つ一つのことを丁寧にしっかり伝えてくれる」

「感謝の気持ちが一番強い」勝久ジェフリーAC

2018-19シーズン、SR渋谷HCであった勝久AC。成績不振によりシーズン途中で退団したが、新シーズンからは川崎のACとして再出発することとなった。

「感謝の気持ちが一番強いです。素晴らしいスタッフや選手と一緒に仕事ができる。大好きなバスケットに携われる。素晴らしいチームの一員になれたことを感謝したい」

会見では、勝久ACの率直な想いがあふれていた。

SR渋谷HCの時を振り返ってみると、“ディフェンス”を強調していた。2017-18シーズンは、平均得点70点台だったが、それを補う守備力でチームのバランスを保ち、一時は10連勝を記録したこともあった。地区の上位に顔を出す時期もあったが、チャンピオンシップに進むことはできなかった。2018-19シーズンは開幕から思うような結果を残せず、シーズン途中ながらチームを去ることとなった。

川崎ブレイブサンダースの勝久ジェフリーACⒸマンティー・チダ

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「まずは最大限に佐藤HCをサポートすることが大事。佐藤HCがどのようなバスケットを目指しているのかを理解して、ACの一人としてチームに落とし込み、毎日の練習から繰り返してコミュニケーションをとりながら確認する。選手たちと、スキルの練習や戦術の理解などを通じてステップアップしていくことが大事」

昨季までの経験を踏まえて、勝久ACがチームへどのような貢献をしていくのかを注目したい。

「HCの見えない部分をサポートしていきたい」穂坂健祐AC

「レベルが高い選手が揃ったクラブでできるのはすごく光栄で楽しみ」

穂坂ACは、これまで栃木、岩手、大阪でACとして在籍し、2018-19シーズンは大阪の指揮官として戦っていた。しかし残念ながら西地区4位でチャンピオンシップ進出を逃すことになり、わずか1シーズンで退団。しかし、すでに2019-20シーズンを見据えていた。

「私自身、2018-19シーズンの経験が無ければ、ここには立っていなかったと思う。AC7年、HC1年を経験してから、改めてACの気持ちが分かった。HCとしてプレッシャーがかかる中で、周りの選手と細かくコミュニケーションをとることが出来なかった。勝たないといけないというマインドになってしまった。勝つことも大事だが、HCが求めることをしっかり落とし込むこと。その中で選手を成長させて、少しでもステップアップさせる。ACとして、HCの見えない部分をサポートしていきたい」

川崎ブレイブサンダースの穂坂健祐ACⒸマンティー・チダ

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穂坂ACは、自らが指揮官として経験したことから、全身全霊でサポートすることを誓った。

HCを経験したACたちが、HC初挑戦の指揮官をどのように支えていくのか、そのサポートをどのように活かせるのか。新生川崎ブレイブサンダースの行く末は、この3人によるところも大きいだろう。

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