9月5日、アジア最終予選が開幕
日本サッカー協会は29日、『FIFAワールドカップ26アジア最終予選(3次予選)』(9月5日・中国戦/9月10日・バーレーン戦)に挑むSAMURAI BLUE(日本代表)メンバーを発表した。
2026年にアメリカ・カナダ・メキシコの3カ国共同開催で実施されるW杯出場をかけた戦い。史上初48チーム参加のW杯とあって、アジアの出場枠も例年より多い「8.5」に拡大されている。今回のアジア最終予選は3つのグループに分かれ、各グループ上位2チームがW杯の出場権を手にする。
今回発表された27名の招集メンバーのうち、A代表初選出となったのが2名。高井幸大(川崎フロンターレ)と望月ヘンリー海輝(FC町田ゼルビア)、ともにJリーグでプレーする期待の若手DFが抜擢された。
パリ五輪にも出場した19歳の大型CB
高井幸大は2004年生まれの19歳、川崎フロンターレに所属するセンターバックだ。
もともと川崎の下部組織出身の“生え抜き”選手で、高校2年時の2022年には飛び級でトップチームとプロ契約を結んだほどの逸材。今年はU-23日本代表の一員としてパリ五輪に出場を果たし、4試合中3試合に出場するなど主力として奮闘した。
また、Jリーグでもここまで16試合・1280分に出場するなど活躍中。192センチ・90キロの恵まれた体格を活かしたディフェンスで最終ラインを支えている。
高井はクラブを通じて「選出されたことにはびっくりしましたが、フロンターレでの活躍を評価していただけたと思っています。代表メンバーには自分よりすばらしい選手がたくさんいるので、いいプレーなどをたくさん吸収したいです」とコメント。
続けて「対戦する中国とバーレーンに対しては、正直まだイメージは湧いていませんが、それでもやることは変わらないと思いますし、自分の全力を出すだけだと思っています。川崎を代表して行ってくるので、日本代表の誇りを持って頑張ります」と意気込みを述べた。
パリ五輪組から今回のA代表選出は、この高井と細谷真大の2人だけ。良いアピールを見せ、2026年の本大会出場への足掛かりを作ることができるだろうか。
“サプライズ”日本代表初選出
そしてもう一人の初選出が望月ヘンリー海輝。J1首位を走るFC町田ゼルビア所属のサイドバックである。
2001年生まれ、栃木県出身の22歳。ナイジェリア人の父を持つ192センチの長身DFで、この高さに加えてスピードを持ち合わせているのが大きな魅力。大卒ルーキーながら6月には定位置を掴むと、ここまで17試合・1043分に出場している。
これまでは日本代表歴がなく、今回がA代表初選出どころか日本代表初選出。望月はクラブを通じて「日本代表への初選出を大変嬉しく思います。今回の選出はFC町田ゼルビアに関わる全ての方々のおかげです。本当にありがとうございます」とまずは感謝の意を述べる。
続けて、「感謝の気持ちを忘れずにFC町田ゼルビアの代表として、全力でプレーしてきます。応援よろしくお願いいたします」とコメントした。
今回は2試合だけ、それもW杯最終予選とあってそうチャンスは多くないかもしれないが、インパクトを残すようなプレーに期待したい。
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