参考レース振り返り
4月6日(日)に阪神競馬場で行われる大阪杯(GⅠ・芝2000m)。GⅠに昇格して以降の過去8年のデータとともに主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
4月6日(日)に阪神競馬場で行われる大阪杯(GⅠ・芝2000m)。GⅠに昇格して以降の過去8年のデータとともに主な参考レースを振り返る。
なお、データランクは好走率や勝利数をもとに、レースレベルはレーティングや出走馬の成績などを考慮してランク付けしている。
過去8年の成績【3-2-1-22】勝率10.7%、連対率17.9%、複勝率21.4%
・前走レース別では最多の3勝
・2019年アルアインは9番人気で勝利
・2022年ポタジェは8番人気で勝利
・単勝回収率は301%
【2025年レース回顧】
小雨が降り、重馬場発表の中で行われた金鯱賞。デシエルトが序盤から11秒台前半のラップを刻んで後続を引き離す大逃げで、1000m通過58.2のハイペースとなった。
直線に向いても粘っていたがゴール前は様相一変。ホウオウビスケッツとクイーンズウォークが内外離れた大接戦となったが、ハナ差で外のクイーンズウォークに軍配が上がった。勝ちタイムは2:01.3だった。
2着ホウオウビスケッツは道中、単独2番手を追走。勝負所では前を捉えにいく姿勢も見せて、残り100mで先頭に立ったが、悔しい敗戦となった。敗れはしたがレース内容自体はケチのつけどころがなく、負けて強しの内容だったと言える。
3着キングズパレスはスタートで躓き、最後方からのレースとなる。3角から徐々にポジションを押し上げ、直線は大外から上がり最速36.0の末脚で勝ち馬とは0.3秒差まで迫った。近走は追走に苦労して上がり勝負では限界を見せていたが、道悪とハイペースになったことを味方につけた好走だった。
4着デシエルトは重馬場を考慮してもペースが速すぎた。気性面で難しいところがあるが、最後はバタッと止まることなく0.4秒差。自分の形を持っているという強みは大きい。
9着ラヴェルは後方3番手を追走。道悪が影響してか、道中は走りのリズムが良くなかった。
過去8年の成績【1-1-0-7】勝率11.1%、連対率22.2%、複勝率22.2%
・2017年キタサンブラックが優勝
・2019年キセキが2着
・それ以降、3着内への好走馬なし
【2024年レース回顧】
6.8-11.7-12.9-12.4-12.4-13.3という超スローペースを刻んだダノンデサイルが逃げる展開。最後の直線はダノンデサイルが粘っていたところに、好位で足を溜めていたレガレイラと、中団から外を回して伸びたシャフリヤールが馬体を併せての追い比べに。写真判定の結果、ハナ差で3歳牝馬のレガレイラが勝利した。勝ちタイムは2:31.8だった。
ベラジオオペラは2番手を追走。1、2着馬には交わされたが、粘って0.3秒差の4着だった。昨年の大阪杯よりメンバーは揃った印象だが、ある程度の流れで引っ張る存在もいることから、有馬記念のように瞬発力が求められる展開にはならないとみる。好位からロスなく立ち回って連覇を狙う。
5着ジャスティンパレスは中団から運んだ。勝負所ではややポジションを下げたが、最後の直線は内から伸びて0.5秒差という結果。秋のGⅠ戦線ではいい脚を使ったものの、勝負所でのエンジンのかかりが遅くあと一歩及ばなかった。距離短縮はプラスとは言えないが、ペースが速くなって展開を味方につけたい。
過去8年の成績【1-1-2-11】勝率6.7%、連対率13.3%、複勝率26.7%
・勝利は2020年ラッキーライラックのみ
・全体的な回収率では低調な成績
・2018年は6番人気ペルシアンナイトが2着
・2023年は10番人気ダノンザキッドが3着
【2025年レース回顧】
レースはメイショウチタンが1000m通過58.5というペースで逃げる。直線は3番手からレースを進めたエコロヴァルツが抜け出したところ、中団のインを追走していたシックスペンスが伸びて際どい接戦となったが、ハナ差シックスペンスが先着。1:44.8のレコードタイムで重賞3勝目を飾った。
間隔を空けながらレースを使われ、中山記念も中間に爪の不安がありながらの出走だった。しかし、終わってみれば、着差なしとはいえ最後は力でねじ伏せた。連戦による体調面の不安がなければ素質はここでも通用する。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
エコロヴァルツは前走のディセンバーSを1:45.2という好タイムで制しての参戦だった。開幕週でインコースを立ち回った先行馬有利の馬場状態も味方につけ、上手く乗ったが相手が悪かった。さらに相手は強くなるが、この馬なりに着実に力はつけてきている。
過去8年の成績【1-2-2-15】勝率5.0%、連対率15.0%、複勝率25.0%
・昨年はベラジオオペラが優勝
・11番人気ルージュエヴァイユも3着好走
【2025年レース回顧】
稍重で行われたレースは、好スタートを切ったバビットが逃げる展開。12.6-11.6-12.8-13.0-12.9(1:02.9)とスローペースで流れたが、残り800mを切った坂の下りで3番手からマコトヴェリーキーが仕掛けて一気にペースアップ。
直線に向くと、5番手からインで脚を溜めていたヨーホーレイクが力強く抜け出し、後続に3/4馬身差をつける勝利。勝ちタイムは2:15.7での決着だった。
ヨーホーレイクはこれが今年初戦。毎日王冠以来の出走でプラス20kgでの出走となったが、レース内容としては完勝だったと言える。
後方3番手のインでレースを進めたソールオリエンスは、直線で外に持ち出して上がり最速となる34.1の末脚で追い込むも0.4秒差の5着。GⅠの舞台で瞬発力勝負になると限界を見せていることからも、馬場悪化やタフな展開になってほしい。
なお、京都記念からは0.3秒差4着と粘ったバビットの登録もあるが、現時点では除外対象となっている。
過去8年の成績【0-0-0-4】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%
【2025年レース回顧】
ハナを奪ったメイショウタバルが200mから1400m通過地点まで11.0-11.3-11.8-11.4-11.2-11.4とハイラップを刻んだ。
8番手のインから運んだロードデルレイは4角で2番手までポジションを押し上げて直線に向くと、残り300mで先頭へ。そのまま後続を寄せ付けず、3馬身差の完勝。勝ちタイムは2:09.8だった。
早くから素質は高く評価されていたが、5歳を迎えて待望の重賞初制覇を飾った勢いそのままにGⅠへと初挑戦。瞬発力勝負で強さを見せていたが、ハイペースで地力が求められる展開で結果を残したことからも本格化がうかがえる。
2000mという距離もベストで、相手なりに堅実に走るタイプ。上位争いに加わるだけの能力は秘める。
■香港ヴァーズ【データ:なし レースレベル:B】
過去8年で出走なし
【2024年レース回顧】
レースの主導権を握ったのはプラダリア。1200mの通過は1:16.08というスローペースで、一団となって最後の直線に向いた。勝利したのは、中団追走から上手く馬群を捌いてきたイギリス調教馬ジアヴェロット。最後まで力強い脚で突き抜け、2:27.53というタイムでGⅠ初制覇を飾った。
ステレンボッシュは現地でも1番人気の支持を集めていたが、大外13番ゲートからスタートし、最後方からのレースとなる。残り700mを切ったところから早めに進出を開始して直線では一旦は先頭に立ったが、自ら動いた分最後は苦しくなって3着だった。しかし力、負けというわけではなく、評価を下げる必要はない。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
ライタープロフィール
三木俊幸
編集者を経てフリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場でレースシーンを撮影しながら、執筆活動も行っている。
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