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【大相撲】10代幕内力士一覧 過去4割が横綱昇進、20歳・伯桜鵬の今後に期待

2023 8/22 06:00横尾誠
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10代幕内は20人中8人が横綱、歴代最年少は貴花田の17歳9カ月

7月場所新入幕で19歳ながら素晴らしい活躍を見せた伯桜鵬が8月22日で20歳になった。10代新入幕となると、昭和63年7月8日生まれの若ノ鵬が新入幕だった平成19年11月場所以来16年ぶり。伯桜鵬は平成中期の平成15年生まれだが、平成生まれでは初の10代幕内力士となり、近年ではかなり珍しいスピード出世と言える。

歴代最年少の幕内力士は昭和47年8月12日生まれの貴花田(貴乃花)で、17歳9カ月での新入幕だった。歴代で17歳幕内力士は貴花田ただ1人。いかに貴花田がスピード出世だったかを物語る記録だろう。

18歳幕内力士も稀勢の里、北の湖、花田(貴ノ花)の3人だけ。そして興味深いのはこの4人中3人が横綱、1人が大関まで昇進していることだ。

では19歳幕内力士はどうだろう。戦後、19歳幕内力士は17人。19歳以下で括れば21人となる。現役の伯桜鵬を除く20人の最高位の内訳は横綱8人、大関3人、関脇2人、小結3人、平幕4人。比率で言うと横綱が40%、大関が15%なので、半数以上は大関以上に昇進し、8割が三役以上に昇進したことになる。

10代幕内力士一覧


大まかに言えば、幕内昇進者で三役に上がれる力士は約4割。つまり10代で幕内に上がった力士が三役に上がる期待値は2倍程度あると言える。そして大関に上がれる力士は幕内昇進者の約14%なので、大関に上がる期待値は約4倍に膨れ上がる。

若年で幕内に上がる力士は、過去のデータからも三役はもちろん、大関以上に上がる期待値が非常に高いのだ。

昭和33年9月場所で「ハイティーントリオ」

では、過去に10代幕内力士が複数在位した場所について見てみよう。複数の10代幕内力士といえばオールドファンなら昭和33年9月場所の「ハイティーントリオ」を思い出すのではないか。

富樫(柏戸)・若秩父・豊ノ海と、19歳の幕内力士が3人同時に誕生。当時は「栃若時代」で2人が最も充実していた時期とはいえ、栃錦33歳、初代若乃花30歳とベテランと言われる年齢に差し掛かっていた。そんな時に幕内に上がってきたのが「ハイティーントリオ」だった。

ただ、10代幕内力士が複数人いた場所は極めて少ない。昭和25年1月3日生まれの錦洋(大峩)と昭和25年2月19日生まれの花田(貴ノ花)は同世代でともに10代幕内力士だが、花田が幕内から十両に落ちるのと入れ替わりで錦洋が上がってきたため、両者が10代で同時に幕内に在位することはなかった。

10代幕内力士が同時に在位している場所となると、直近では平成17年1月場所の白鵬と稀勢の里。これですら、もう18年前の話になる。

平成15年生まれの伯桜鵬が平成生まれ初の10代幕内力士であることを鑑みれば、10代幕内力士が2人同時に在位することは今後いつ見られるか分からない記録と言えるだろう。

10代幕内力士が複数名在位していた場所

10代幕内力士同士の対戦はわずか5番

10代幕内力士同士の対戦となると、さらに少ない。昭和33年9月にハイティーントリオが総当たりした3番。その翌場所の富樫-豊ノ海の1番。そして平成3年1月場所5日目に巴富士-若花田が組まれたのみとなっている。

この巴富士-若花田があった3日後の1月20日は若花田の20歳の誕生日だった。対戦がもう少し遅ければ10代幕内力士同士の対戦にならなかったわけだ。

10代幕内力士同士の対戦


伯桜鵬は16年ぶりの10代新入幕力士として土俵に上がり、優勝まであと一歩の大活躍を見せた。10代幕内力士が将来番付を上げていく可能性が高いことはデータが証明している。20歳を迎えた伯桜鵬が今後どういった活躍をしていくか注目だ。

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