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名門復活か!日本体育大学 関東大学リーグ1部昇格への期待、2部リーグ開幕戦に密着

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Ⓒマンティー・チダ

全日本大学選手権(インカレ)14回優勝の実績を残す名門

ここ数年、大学男子バスケ界をリードしているのは、筑波大学、東海大学、拓殖大学などである。

上記3大学はBリーグに多くの選手を輩出する。筑波大学は全日本大学選手権(以下インカレ)4回・関東大学1部リーグ9回、東海大学はインカレ4回・関東大学1部リーグ4回、拓殖大学はインカレ2回・関東大学1部リーグ3回の優勝をしている。

しかし主要大会の優勝回数で考えると、これら3大学を上回る大学がある。それが日本体育大学だ。インカレは14回・関東大学1部リーグは24回制して、名門と呼ぶにふさわしい実績を残してきた。OBには、千葉ジェッツの大野篤史HC、東海大学の陸川章監督らコーチ陣や、大阪エヴェッサの木下博之・熊谷尚也ら現役のBリーガーも名を連ねる。

しかし、インカレは2001年以来、関東大学1部リーグは1999年以来、優勝から遠ざかる。2008年には当時2部リーグ2位で終えていた筑波大学との入れ替え戦に敗れる。それから2012年に1部リーグ復帰を果たすが、1シーズンのみで2部に再び降格。2014年に2部リーグ2位となり入れ替え戦に回ったが、1部リーグ復帰は叶わなかった。

名門復活の兆しが見えてきたのが、昨年春のトーナメントだった。2002年優勝以来のベスト4以上となる3位に輝き、リーグ戦の結果次第で1部リーグ昇格も期待された。結果惜しくも3位に終わり、1部リーグ昇格とはならなかったものの、2018年に入り、1・2年生が出場する新人戦で準優勝に輝き、下級生の充実と共に1部リーグ昇格が期待される。

関東大学バスケットボール,日本体育大学

Ⓒマンティー・チダ

今季リーグ開幕戦は硬さが目立ったが白星発進

1部昇格がかかる今季、日本体育大学は2部リーグ開幕戦を迎えた。開幕戦の相手は順天堂大学。立ち上がりからパスミスなどが目立ち、リードを許す場面があった。「硬かったね。単調のシュートが多かった。みんなでボールを共有しようと指示した」と日本体育大学・藤田将弘監督は立ち上がりの場面を振り返る。下級生も新人戦で準優勝と結果を残し、手駒が充実した中で「負けたくないからね」と思わず本音が漏れる。そして103-75と開幕戦を白星で飾る。

「春から走るバスケを築き上げてきてきたので、攻撃で100点取れたのは良かった。守備はまだ始まったばかりなので、これからでしょう」と試合を総括する。

これからカギを握るのは「ディフェンス(守備)」と話す藤田監督。「リズムさえよければリバウンドも獲得できるし、守備をしっかりやりたい。相手を60点台で抑えて組み立てていきたい」と続けた。開幕戦は4Q立ち上がりで点差を詰められる場面もあった。「6番手・7番手の選手たちがコートに入った時に、もう一つギアを上げたがまだ沈んでいる。けれど試合を重ねていけば大丈夫だろう」とした。第2戦の駒澤大学戦も勝利をし、連勝スタートとした日本体育大学。名門復活に向けて下級生を中心に盛り上げていってほしい。

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「リズムを取って来いと監督から指示があった」大浦颯太

藤田監督に「リズムを取って来いよ」と声をかけられた#3大浦颯太は、2Q残り8:53に再びコートに入ると、自らのスティールからファストブレイクや、バスケットカウントも含め4連続得点を果たし、チームに勢いをもたらした。「いつも通りできれば大丈夫だろう」とその時の心境を明かしてくれた。

「昨季最後の試合で負けて1部昇格できなかったという悔しさから始まった新チームで、上級生が悔しさを胸に今年チャレンジしようとスタートし、開幕戦を白星で終えて良いスタートができた」とほっとしたような面持ちで試合を振り返った。「ディフェンスから走って良いバスケットをしたい」という気持ちを最後まで持ち続ければ、その先は見えてくるだろう。

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「コートに入るとき気持ちを作れなかった」井手拓実

新人戦ではチームの準優勝に大きく貢献し、アシスト王にも輝いた1年生ポイントガード#30井手拓実。リーグ開幕戦で早くも出番がやってきた。

「緊張しすぎて、全然だめでした。先輩たちがいる中で1年生として試合に出してもらっているのにも関わらず、このようなプレーになってしまったので、次の試合からは先輩の気持ちも背負って試合に臨みたい」と反省の弁を述べる。

途中からコートに入ったが「正直何も考えていなかった。気持ちが全然作れていなかった」とその時の心境を明かしてくれた。コートに入った直後にファウルをしてしまい、試合を通じても4Q途中で個人ファウル5個を数え退場となっていた。

「この日が最低ラインで、これからリーグ戦は2か月あるので、調子を上げていきたい」と次戦に向けて意気込みを語り、「試合前から自分の役割を意識した上で、途中出場となると難しい部分もあるが、ターンオーバーを0にしてチームを勢いづけられる選手になりたい」と目標を話す。

開幕戦は無得点でターンオーバーも3つを数えたが、2戦目の駒澤大学戦は12得点3アシスト、ターンオーバー0という結果で終えた。2戦目で目標を達成した井手拓実には、開幕戦で陰に潜んでいたスピード感あふれる攻撃に磨きをかけ、日本体育大学バスケ部に新たなスパイスをもたらしてほしいところだ。

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