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サッカーの歴代オリンピック日本代表とチーム愛称、特に印象的な3チームは?

2020 4/29 11:00SPAIA編集部
2012年ロンドンオリンピックのサッカー男子日本代表(関塚ジャパン)Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

歴代の男子日本代表

サッカーは1932年ロサンゼルス大会を除き、1900年パリ大会から行われてきた人気競技である。過去に数回のルール変更が行われ、近年ではワールドカップとは違うチーム編成や選手の活躍が見られる場として注目されている。

そんなオリンピックサッカーにおいて、これまで日本はどのような代表チームを送り込んできたのだろうか。歴代ジャパンを紹介する。

【1936年 ベルリン】
監督:鈴木重義
主な選手:佐野理平、堀江忠男、竹内悌三、立原元夫、種田孝一、金容植、右近徳太郎、川本泰三 など

【1956年 メルボルン】
監督:竹腰重丸
主な選手:古川好男、平木隆三、高森泰男、佐藤弘明、小沢通宏、八重樫茂生 など

【1964年 東京】
監督:長沼健
主な選手:横山謙三、片山洋、山口芳忠、杉山隆一、川渕三郎、小城得達、八重樫茂生、鈴木良三 など

【1968年 メキシコ】
監督:長沼健
主な選手:横山謙三、片山洋、森孝慈、鎌田光夫、小城得達、宮本征勝、杉山隆一、釜本邦茂、松本育夫、八重樫茂生、宮本輝紀、渡辺正 など
戦績:銅メダル獲得

【1996年 アトランタ】
監督:西野朗
愛称:西野ジャパン
主な選手:川口能活、鈴木秀人、田中誠、松田直樹、遠藤彰弘、前園真聖、伊東輝悦、中田英寿、上村健一、城彰二 など

【2000年 シドニー】
監督:フィリップ・トルシエ
愛称:トルシエジャパン
主な選手:楢﨑正剛、中沢佑二、森岡隆三、中田浩二、酒井友之、明神智和、稲本潤一、中村俊輔、中田英寿、柳沢敦 など

【2004年 アテネ】
監督:山本昌邦
愛称:山本ジャパン
主な選手:曽ヶ端準、茂庭照幸、田中マルクス闘莉王、那須大亮、徳永悠平、阿部勇樹、小野伸二、大久保嘉人 など

【2008年 北京】
監督:反町康治
愛称:反町ジャパン
主な選手:西川周作、水本裕貴、長友佑都、森重真人、内田篤人、本田圭佑、豊田陽平、岡崎慎司、安田理大、香川真司 など

【2012年 ロンドン】
監督:関塚隆
愛称:関塚ジャパン
主な選手:権田修一、徳永悠平、扇原貴宏、酒井宏樹、吉田麻也、村松大輔、大津祐樹、山村和也、杉本健勇、東慶悟 など

【2016年 リオデジャネイロ】
監督:手倉森誠
愛称:手倉森ジャパン
主な選手:櫛引政敏、室屋成、遠藤航、藤春廣輝、植田直通、塩谷司 、原川力、大島僚太、矢島慎也、中島翔哉 など

特に話題になったチームを3つ紹介する。

唯一メダルを獲得したメキシコ五輪

日本男子サッカー史上、オリンピックで唯一メダルを獲得したのは1968年のメキシコ大会。1964年の東京大会に引き続き、長沼監督が率いたチームだった。

グループリーグ第1戦(対ナイジェリア)ではFW釜本が3点を決め、見事な勝利を飾る。第2戦では強豪ブラジルを相手にFW渡辺が1点を奪い、引き分けに持ち込んだ。スペイン戦はスコアレスドローとなった日本は1勝2分けでグループリーグを突破。

準々決勝では釜本の2ゴールなどでフランスに快勝した。準決勝で優勝したハンガリーに敗れたが、3位決定戦(対メキシコ)で、またもや釜本が2ゴールを奪い、見事銅メダルに輝いた。

「マイアミの奇跡」西野ジャパン

2018年のワールドカップで注目を集めた西野ジャパン。しかし、西野が日本代表チームを率いるのはこれが初めてではなかった。1996年アトランタ大会、強豪ブラジルを破る「マイアミの奇跡」をもたらした監督こそ西野だったからだ。

1次ラウンド第1戦で日本が対戦することになったのが、優勝候補と目されていたブラジルだった。強豪相手に厳しい試合となったものの、後半に日本が先制。鉄壁の守備と言われたGK川口能活と選手全員が一丸となり、守備に徹したことで大金星を挙げた。

その後、日本はナイジェリアに敗れ、ハンガリーに勝って2勝1敗だったが、得失点差でグループリーグ敗退となった。しかし、世界中を驚かせたブラジル戦の奇跡の勝利は今も語り継がれている。

ロンドン五輪4位の関塚ジャパン

事前の評価は低かったものの、いざ大会が始まればチーム一丸となって大きな夢を見せてくれたのが、2012年のロンドン大会に出場した関塚ジャパンだ。

2011年にはU-20ワールドカップ連続出場を逃すなど、その実力に対する疑問の声も大きかった。しかし、ロンドン大会初戦で関塚ジャパンは強豪スペインを撃破。前半34分に大津祐樹が先制点を決め、その後は見事に守り抜いた。続くモロッコ戦でも勝利をおさめ、ホンジュラスとは引き分けて見事にグループリーグを突破。

決勝トーナメントでは、準々決勝でエジプトに勝利したが、準決勝でメキシコに敗れ、3位決定戦で韓国に敗退してメキシコ大会以来のメダル獲得を逃した。

日本でも人気競技の男子サッカーだが、オリンピックで獲得したメダルは1つのみ。メキシコ五輪以来のメダル獲得に期待が寄せられている。どのような日本代表チームが誕生するのかにも注目したい。

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