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【シルクロードS】「勝ち馬は4番人気以内」「1枠が断然有利」レースまでに覚えておきたい5つのデータ

2020 1/26 17:00三木俊幸
インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

トップハンデは苦戦傾向

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高松宮記念に向けた重要なステップレースであるシルクロードS(GⅢ・芝1200m)。近年では、ロードカナロアやファインニードルがこのレースをステップにGⅠウィナーへと駆けあがっていった。果たして、今年の出走馬の中に未来のスプリント王者が潜んでいるのだろうか。今回もレース当日までの覚えておきたいいくつかのデータについてご紹介する。

まずは過去10年の優勝馬の人気について調べてみた。

優勝馬の人気ⒸSPAIA

勝ち馬は全て1〜4番人気の中から出ており、比較的堅いレースのようにも見えるが、3着以内にまでに広げてみると10年中8回で2桁人気の馬が絡んでいる荒れるレースでもある。

ちなみに1番人気が勝利しなかった年の1番人気馬の成績を振り返ると、2014年の1番人気レディオブオペラが2着となった以外は全て4着以下に敗れている。

では、ハンデ戦のシルクロードSにおいて、トップハンデだった馬の成績はどうだったのだろうかということについても見ておこう。

トップハンデの成績ⒸSPAIA

2011年のジョーカプチーノと2017年のネロが勝利、2013年のダッシャーゴーゴー、2018年のセイウンコウセイが2着に入っているものの、二桁着順に終わるケースも多く、どちらかといえばトップハンデ馬は苦戦している傾向にある。

穴馬でもオープン勝ち以上の実績が必要

続いて、枠順別の成績にも触れておく。

枠番別成績ⒸSPAIA

1枠が4勝、2着2回、3着1回と好成績。勝率21.1%、連対率31.6%、複勝率36.8%は抜けた成績となっており、断然有利という傾向が見られる。加えて、勝ち馬が人気馬の中から出ているにも関わらず、単勝回収率は100%を超えており、これは意外な発見であった。

これだけ1枠が有利だということは、逃げ・先行馬の活躍が多いのではないかと思い、脚質別成績についても分析してみた。

脚質別成績ⒸSPAIA

やはり先行馬が6勝、勝率16.7%で最も好成績を残している。しかし、注目すべきは逃げ馬。勝ち馬こそ出ていないが、過去10年で5回も2着に入っており、実に半数の馬が馬券に絡んでいることとなる。このことからも、やはり注目すべきは逃げ・先行馬と言えるだろう。

最後に2桁人気で3着以内に入った馬について、特出すべき傾向はあったのだろうか調べてみた。

2ケタ人気で馬券に絡んだ馬の過去成績ⒸSPAIA

過去10年で馬券に絡んだ9頭のうち、6頭が過去に重賞で馬券圏内に絡んでいたことがわかった。それ以外の3頭もオープンで勝利した経験があったことからも、人気が無くてもある程度の実績は必要だということだろう。

ここまでの5つのデータからは、「勝ち馬は4番人気以内」「トップハンデは苦戦傾向」「1枠が断然有利」「逃げ・先行脚質」「穴馬でもオープン勝ち以上の実績が必要」ということが見えてきた。今年もデータ通りの決着となるのか、2月2日(日)の15時35分を楽しみに待ちたい。