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【オクトーバーS】今の東京は上がりが速い 馬場傾向に合う本命馬は?

2019 10/20 17:00三木俊幸
ラストドラフトⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

先週の上がり平均は34.2

菊花賞が終わっても、今週の競馬はまだ終わらない。先週末10月13日(日)の代替競馬として21日(月)に東京開催が行われる。そのメインレースとして行われるのがオクトーバーS(L・芝2000m)。このレースをステップに重賞戦線に挑んでいきたい馬も出走しており、ぜひとも注目しておきたい一戦だ。今回も、先週末の馬場傾向と各馬の適性をもとにレースを分析していく。

今週末は金曜日から土曜日にかけて雨が降ったものの、このレースが行われる月曜日の天気は回復傾向にあるため、先週末の状態と似たような馬場になるのではないかと考える。

表_10月14日・15日の芝レースでの上がりⒸSPAIA

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10月14日(月祝)、15日(火)に行われた芝レースの上がりタイムを見てみると、2歳未勝利戦では上がりがかかるレースも見られたが、それ以外では稍重だったレースでも33秒台の上がりがマークされており、1着平均34.2、2着平均34.1、3着平均34.3、全体平均では34.2となっていた。

表_10月14日・15日の芝レースでの通過順位ⒸSPAIA

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通過順位を見ると、勝ち馬は先行するレースが多かったものの、2着と3着は差しも決まっていた。表の下に赤字で記載しているのは、今週から掲載を始めた「4コーナー平均通過ポイント」。これは4コーナーの通過順を数値化したもの。頭数に違いがあっても公平に分析できる。先週の数値は1着馬2.5、2着馬2.6、3着馬2.6で平均2.6となっている。

ラストドラフトは東京への適性が高い

この数値をもとに、導き出した推奨馬は以下の通り。

表_3着以内に好走したときの平均上がりⒸSPAIA

ⒸSPAIA

本命は上がり平均34.2という数値を重視して、ラストドラフトとした。3着以内に好走したのは2走のみだが、新馬戦の内容が圧巻だった。好位のやや後ろからレースを進め、直線では上がり33.1を使って快勝したレースぶりからも、東京コースへの適性はかなり高いと考える。鞍上も2戦2勝と相性のいいルメール騎手なので信頼したい。

対抗はトリコロールブルー。平均上がりは34.4とやや遅いが、東京2000mは(1,1,0,0)と連対を外しておらず、2レースとも33秒台の末脚を繰り出している。気になるのは4コーナー平均通過ポイントの3.0という数値だが、極端に後ろからレースを進めている訳ではないので、問題はなさそう。

3番手はダイワキャグニー。ベストは1800mで今回は少し距離が長いかもしれないが、平均上がり34.0、4コーナー通過ポイントは2.4とともにいい数値が出ているので、好走を期待したい。

アップクォークは東京コースを得意としており、32秒台の上がりを使った経験もある。4コーナー通過ポイントは2.8ながら、先行するレースでも追い込むレースでも結果を残しているのは大きな強みだろう。

以下、エプソムCで2着という実績があるサラキアまで押さえておく。

▽オクトーバーS予想▽
◎ラストドラフト
○トリコロールブルー
▲ダイワキャグニー
△アップクォーク
△サラキア

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