素質に違わぬ走り
6月22日の東京競馬場では、芝1800mの新馬戦が行われた。注目されていたのは、今年の桜花賞馬グランアレグリアの全弟ブルトガングだった。同馬は姉と同じサンデーレーシングから、総額1億5000万円(一口375万円)という高額で募集された。
Ⓒ三木俊幸
レース当日の馬体重は506kg、まだ余裕のある体つきだったが、バランスが良くさすが良血馬という印象を受けた。
スタートで伸び上がってしまい、後方からの競馬となってしまった。そんな中、好スタートを切ったのはシェクロエ。3コーナー手前から後続を5馬身ほど突き放し、前半1000mを1:02.4で通過する。直線では内を大きく空けた進路を取り、逃げ切りを図るが、直線半ばでその直後まで追い上げていたブルトガングが並ぶ間もなく、抜き去っての圧勝。小雨が降る中で勝ち時計1:50.1は上々だ。
軽く仕掛けられてからも、まだフワフワとした面を覗かせており、そうした中で上がり33.9という末脚を使うあたりはさすがといったところ。間違いなくクラシック戦線を賑わせてくれる存在となっていくだろう。
Ⓒ三木俊幸
ブルトガング
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ
厩舎:美浦・手塚貴久
馬主:サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム