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募集価格1億5000万円 ブルトガングが人気に応え圧勝 先週の東京新馬戦を振り返る

2019 6/25 07:00三木俊幸
ブルトガングⒸ三木俊幸
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Ⓒ三木俊幸

素質に違わぬ走り

6月22日の東京競馬場では、芝1800mの新馬戦が行われた。注目されていたのは、今年の桜花賞馬グランアレグリアの全弟ブルトガングだった。同馬は姉と同じサンデーレーシングから、総額1億5000万円(一口375万円)という高額で募集された。

ブルトガングⒸ三木俊幸

Ⓒ三木俊幸


レース当日の馬体重は506kg、まだ余裕のある体つきだったが、バランスが良くさすが良血馬という印象を受けた。

スタートで伸び上がってしまい、後方からの競馬となってしまった。そんな中、好スタートを切ったのはシェクロエ。3コーナー手前から後続を5馬身ほど突き放し、前半1000mを1:02.4で通過する。直線では内を大きく空けた進路を取り、逃げ切りを図るが、直線半ばでその直後まで追い上げていたブルトガングが並ぶ間もなく、抜き去っての圧勝。小雨が降る中で勝ち時計1:50.1は上々だ。

軽く仕掛けられてからも、まだフワフワとした面を覗かせており、そうした中で上がり33.9という末脚を使うあたりはさすがといったところ。間違いなくクラシック戦線を賑わせてくれる存在となっていくだろう。

ブルトガングⒸ三木俊幸

Ⓒ三木俊幸


ブルトガング
父:ディープインパクト
母:タピッツフライ
厩舎:美浦・手塚貴久
馬主:サンデーレーシング
生産:ノーザンファーム

11番人気のサナチャンが押し切って勝利

日曜日に行われた芝1600mの新馬戦は、スクリーンヒーロー産駒のウイングレイテスト、ダイワメジャー産駒ニシノカリウド、ルーラーシップ産駒のレインカルナティオの3頭が人気を分け合っていた。

人気の一角レインカルナティオが出遅れて後方からのレースに。先行争いはラヴアンドゲーム、ニシノカリウド、ヒナノコバン、ネオストーリーの4頭が横並びの展開となった。その直後のインコースを追走していたサナチャンが、直線を向いてスルスルと先頭に立つ。大外からウイングレイテストが追い込んできたが、そのままサナチャンが押し切って勝利した。

11番人気だったサナチャンは、先週土曜日のダート1400mのレースを除外となって、芝のレースへと出走してきたが、重馬場への適性が高かったのだろう。武士沢友治騎手とともに、単勝80.6倍という高配当を演出した。

サナチャン
父:マジェスティックウォリアー
母:ヒシパール
厩舎:美浦・武藤善則
馬主:瀬谷隆雄
生産:中村雅明