祖母エアグルーヴという良血馬
先週末は秋華賞、菊花賞への切符をかけたトライアル2レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAはローズS(GⅡ・芝2000m)とセントライト記念(GⅡ・芝2200m)を的中させることができたのか、振り返っていこう。
中京競馬場で行われたローズSの本命はスパークル。過去3年の中京芝2000mのデータから中内田充正厩舎がトップの成績を残していること、エピファネイア産駒の牝馬が複勝率41.7%と高いことに期待してのものだった。
好スタートからエイシンヒテンがレースの主導権を握った中、スパークルは好位を追走。前半1000mの通過が1:01.2とスローペース、3〜4角中間地点あたりから外を通って徐々にポジションを押し上げていく。しかし、もともと切れる脚が使えないタイプだということに加えて、重賞の相手で苦しかったか馬群へ沈んでいき、勝ち馬から0.9秒離された10着に終わった。
勝利したのはスパークルの直後、6番手を追走していたアンドヴァラナウトだった。直線では外から勢いよく伸びて、残り200mで逃げるエイシンヒテンを交わすと1.1/4馬身差をつけてゴール。前走で1勝クラスを勝ったばかりの格上挑戦だったが、祖母はエアグルーヴ、母はマーメイドSを勝利しているグルヴェイグという良血馬らしい見事なレースぶりだった。
最後まで粘ったエイシンヒテンが2着、桜花賞とオークスはともに5着と健闘していたアールドヴィーヴルが3着となり、秋華賞への優先出走権を獲得している。