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堀川未来夢と比嘉一貴が逆転で「夢のZOZO出場」をつかむ条件

2019 10/9 12:49akira yasu
ZOZO出場を目指す堀川未来夢(左)と比嘉一貴Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

優勝争いに敗れ堀川10位タイ、比嘉4位タイ

勝者を横目に、2人の若武者が涙をのんだ。

2019年10月3日から6日、愛知県の三好カントリー倶楽部・西コースでトップ杯東海クラシックが開催され、昨季、今平周吾と賞金王を争ったショーン・ノリスが今季初優勝、通算4勝目をあげ、ZOZOチャンピオンシップ出場資格獲得に近づいた。

そして、最終日最終組のノリスとのペアリングは堀川未来夢と比嘉一貴だった。

優勝すればZOZOチャンピオンシップ出場資格獲得圏内に入っていた堀川と比嘉は、ともにスコアを崩し、それぞれ10位タイ、4位タイで涙をのむ形となった。2人とも次戦のブリヂストンオープンで、ZOZOチャンピオンシップの出場資格獲得を目指し戦う。

10月24日から27日に行われるZOZOチャンピオンシップは国内初開催の米ツアー大会で、賞金総額975万ドル(約10億4000万円)、優勝賞金175万ドル(約1億8700万円)というビッグマネーがかかり、タイガー・ウッズ(米国)やロリー・マキロイ(英国)、松山英樹らも参加する。出場資格は「ブリヂストンオープンまでの賞金ランキング上位7名」「ブリヂストンオープン上位3名」のうちどちらかに入ると獲得できる。

大一番のブリヂストンオープン

比嘉はブリヂストンオープンで上位3名に入るしかない。昨季の同大会は初出場で9位タイと健闘しており、コースに対して良いイメージを持っているはず。期待して良いだろう。

現在賞金ランキング9位の堀川は上位3名に入ることができなくても上位6名までに入れば、他の選手達の結果次第では、賞金ランキングでの出場資格を獲得する可能性がある。昨季の同大会は4位タイと、比嘉同様コースに対して良いイメージを持っているはず。こちらも十分に期待できる。

比嘉も堀川も、ブリヂストンの契約プロ。契約先が主催している大会で好成績をあげ、ZOZOチャンピオンシップ出場資格を獲得となれば、本人にとっても周囲の人たちにとっても最高だ。

賞金ランクⒸSPAIA

ブリジストン賞金ⒸSPAIA

ⒸSPAIA

ちなみにブリヂストンオープン上位3名の資格と、賞金ランキング上位7名の資格を両方有する選手はブリヂストンオープン上位3名の方が優先される。それにより、出場権を獲得できる賞金ランキングは繰り下げられる。

日本ツアーの出場資格で出場する日本人選手は20代が多くなりそうだ。その選手たちの中に、同じく20代の堀川や比嘉が加わるのか注目したい。

「地の利」ある日本ツアー選手の優勝争いも可能

日本ツアーの出場資格で出場した選手は、芝の質など日本のコースに慣れ親しんでいるため優勝争いに加わることは十分に可能だ。

2018年、日本ツアーを主戦場にしていた小平智がUSPGAツアー RBCヘリテージで優勝した。これによりUSPGAツアー参戦の権利を得て、小平はUSPGAツアーで戦っている。

小平の快挙の要因には、会場になったゴルフコース、ハーバータウンGLが日本で馴染みある林間コースであったことが挙げられる。

ZOZOチャンピオンシップ開催コースである習志野カントリークラブも林間コースだ。

日本ツアーを主戦場にしている選手が、ZOZOチャンピオンシップに出場して小平と同じストーリーを描くことは、決して荒唐無稽ではない。