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雨の日のコースラウンドで気をつけるべきこと【ゴルフハウツー】

2020 6/13 06:00akira yasu
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ⒸDANAI KHAMPIRANON/Shutterstock.com

雨の日が多くなる6月

6月に入り雨の日が多くなってきた。雨の日のコースラウンドでは、天候が良い日とは違った、気をつけるべきことがある。グリップやグローブを濡らさない工夫などラウンド手法も大切だが、ここでは技術面について解説していく。

よりダフリに注意

地面が乾いていると、少しダフってもある程度ソールがすべって飛距離を出すことができる。だが、地面がぬかるんでいると、少しでもダフると飛距離を出すことができない。ソールがすべらず、クラブヘッドが地面に刺さってしまうからだ。

雨の日は普段のリズムやテンポで打ちにくくなるため、いつも以上にゆったりとスイングするよう心掛けた方が良いだろう。ほんの少しクラブを短く握ったり、ボールの位置を右寄りにするなど、違和感が出ない程度の対策もダフり防止に効果的だ。

グリーンが止まりやすくなる

ゴルフコースによって、水はけの良さが違う。水を含んだグリーンは、重たくなりボールが止まりやすくなるので、普段と同じフィーリングで打つとショートしやすい。

雨が降っていると、ラウンドスタート前に練習するのは気が進ないものだが、最低限パッティンググリーンで転がりのチェックだけでもしておきたい。

グリーンの重さはパッティングだけでなく、グリーン周りからのアプローチにも影響がある。普段よりも転がりが少なくなる分、キャリー距離を出すためにスイングの大きさや速さを調整する必要がある。

ラフの抵抗が大きくなる

水を含んだラフは抵抗が大きくなるため、ボールがラフに沈んでいる場合、普段より飛距離を出すことが難しくなる。

抵抗に負けないようボールの位置を少し右寄りにするなど、よりダウンブローに打つ工夫をしたい。決して力任せにラフの抵抗に勝とうとしないことが大切だ。力むとラフの抵抗に勝てたとしても、クラブの動きやフェースの向きが乱れて、ボールが左右へ散りやすくなってしまう。

砂が硬くなる

普段は柔らかいバンカーの砂も、水を含むと硬くなる。硬い砂からのショットでは、砂を打ってもクラブヘッドがはねて砂の中に入らず、直接ボールをヒットしやすくなる。グリーンサイドバンカーでボールを直接ヒットしてしまうと、ボールがバンカーのあごに当たってバンカーから出ないか、出たとしても大オーバーとなってしまう。

そうならないためには、フォロースルーを小さくしてダウンブローの度合いを強めると良い。また、クラブフェースの開く度合いを弱めてバウンス効果を小さくし、クラブヘッドがはねるリスクを抑制するのも効果的だ。

オーバーには寛容になるので強めを意識

グリーンだけではなくグリーン奥のラフも止まりやすくなるので、狙いよりオーバーしても問題になりにくい。

グリーンは奥から手前に下っていることが多く、難しいシチュエーションになることが多い。だが、雨の日は下りのラインのパッティングやアプローチになっても、普段よりもボールが止まりやすい。それらを踏まえると、オーバーを恐れないこともスコアメイクの大切なポイントになるだろう。

雨が降り始めて直ぐにコースコンディションがかわるわけもなく、雨がやんでいても降った直後だと降雨時と同じ場合もある。天候に合わせてコースの状態を確認し、臨機応変に対応していきたい。

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