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【Bリーグ】ガードナー移籍が三河と新潟にもたらす変化とは

2019 6/21 07:00SPAIA編集部
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2年連続得点王が復活を期す三河へ

6月13日、シーホース三河は2年連続で得点王に輝いている#54ダバンテ・ガードナーの獲得を発表した。ガードナーはクラブを通して、「(2019-20シーズンは)シーホース三河にとって素晴らしいシーズンになるでしょう。また、このクラブの一員になれることを楽しみにしています」とコメント。すでに#1川村卓也、#15根來新之助らを獲得し、来季に懸ける熱量が伝わってくる三河だが、とりわけガードナーの獲得は大きい。

ガードナーはボール運びからインサイドプレーまで何でもこなせるオールラウンダー。学生時代にガードの経験があり、スピードの緩急やボールを自在に操る“柔”のプレーと、132kgの巨体を生かした“剛”のプレーを巧みに使いこなす。

ディフェンスの意識がやや低いこと以外は弱点が見つからないほど、現在のBリーグでは無双状態である。そんな絶対的なスコアラーが川村、#14金丸晃輔、#30岡田侑大と日本人得点源のいる三河に加わるのだから、ファンとしてはこれほど開幕が待ち遠しいことはないだろう。

一方でガードナーを失った新潟は穴埋めが急務となるのは間違いない。三河、新潟双方にどのような影響が出るのだろうか。

勝利を目指しながら育成も 三河の様々な可能性を広げる

昨季の三河の平均得点は79.0。何とかリーグ中位をキープしたものの、一昨季よりも5点以上減ったのは、FGの確率が3%近くダウン、フリースローの本数が5本近く減少した上に確率が悪くなったため。そうした状況で、むしろよく5点の減少で食い止めたというのが正しい表現か。

長年チームを支える#5アイザック・バッツ、#32桜木ジェイアール以外の外国籍選手が外角寄りのプレースタイルだったことも、少なからず影響しただろう。

そこにガードナーが加われば、間違いなく得点力はアップする。昨季は27.6得点、57.6%というFG成功率を残しており、この個人成績が多少落ちたとしてもチームには大きなプラス。マークが厳しくなる分、アシスト数も年々伸ばしており(昨季3.8)、“インサイドの司令塔”として外角の金丸や川村の得点をお膳立てすることもできる。

また桜木もアシストに長けており、昨季は平均5.1を記録。単純に2人を足せば8.9と、インサイドとしては驚異的な数字だ。時間帯によってこの2人がパッサーに徹することができれば、たとえ外角が川村、金丸、岡田の布陣であっても十分機能するだろう。

ちなみに、この5人の昨季の平均得点を足した数字は84.2。この5人だけで昨季のチーム平均を超えるどころか千葉ジェッツの86.0に次ぐ2位になるのである。

さらに、ガードナーの加入はただ戦力アップをもたらすものではなく、将来ガードコンバートを目論んでいる岡田にも好影響を与えそうだ。昨季は得点力不足というチーム事情があったが、新シーズンではその不安は全くない。

岡田がスタメンで出場した20試合のアシスト平均は2.2だったが、7本を2度記録するなど、非凡なセンスは証明済み。時間としては限定的かもしれないが、平均84.2の“超”攻撃型布陣が見られそうだ。

大黒柱の穴埋めに急務の新潟 攻撃力の低下は避けられない

一方、ガードナーが離れた新潟。新たな外国籍選手にガードナーのような30得点、10リバウンドを求めることは酷であり、仮に達成してもガードナーの穴を埋めきるのは難しいだろう。

ガードナーは内外角とバランス良く30点を積み上げることができ、相手ディフェンスは非常に的が絞りにくい。むやみにマークマン以外がヘルプに行くとパスをさばかれて他の選手に3Pシュートを決められ、ガードナーへの間合いを詰め過ぎると今度はドライブからの得点、アシストを決められてしまう。ガードナーがいるだけでオフェンスの選択肢が広がるのだ。

そうした貢献度は数字ではなかなか測れないものだが、昨季ガードナーがコートにいた試合のチーム得失点差に注目すると、マイナスを記録したのが僅か13試合でプラスが46試合だった。プラスの試合の中には得点が平均の半分以下に終わる試合もあるが、それでもチームが勝利できているのはガードナーがいるだけでチームに好循環を生んでいる証拠である。

そんな大黒柱がチームを離れることは、新潟にとっては当然ながら痛手である。昨季は快進撃を続けただけに、ガードナー抜きでも勝てる布陣を一刻も早く構築したいところだ。

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