体のコンタクトで負けない、タフに来られてもシュートを決めきる事
バスケットボール3x3女子日本代表第6次合宿が1月15日から3日間の日程で行われた。男子は既に東京オリンピック出場権を確保しているが、女子はまだ確保できていない。3月18日にインドで行われる「2020年 FIBA オリンピック選考会 (以下OQT)」で勝ち上がる必要があり、まずはOQTを目指したチーム作りがテーマになる。
合宿は3日間に渡って行われ、初日の練習はメディアに公開。準備運動を入念に行った後は、3人制における基本練習に多くの時間が費やされた。最後は参加9選手を3チームに分けてスクリメージを行い、この日の練習を終えた。昨年10月に行われた「FIBA 3×3 U23ワールドカップ2019」の優勝メンバーでもある永田萌絵(東京医療保健大学)も合宿メンバーの一人として参加し元気な姿を見せた。
永田は「FIBA 3×3 U23ワールドカップ2019」まで、学業や大学の試合を優先した関係で合宿になかなか参加できない状況だったため、強化合宿としては前回の第5次合宿に次いで2回目の参加となる。
「年末年始は実家に帰って家族と一緒に過ごし、友達とも会っていた」と永田は静養に努めていた。そして、在籍する東京医療保健大学では、恩塚亨監督からも「ディフェンスとのずれが出来た瞬間の1対1が重要。東京医療保健大学の練習でも意識してやったほうが良い」とアドバイスを受けていた。
「私の為に組まれた練習があるかもしれない」と永田は笑顔を見せる。「相手が外国の選手なので、体のコンタクトの部分で負けないことと、アウトサイドの2pをもっと磨いていきたい。タフなディフェンスをされてもシュートを決めきるという、最後のフィニッシュの部分で強さが必要」と課題を持って合宿に臨んでいた。
「永田は最初から恐れを知らない、何でも絶対やってやるぞという感じのポジティブな考え方を持っている選手。U23ワールドカップ当時は、初心者で経験が全くない状況で徐々に活躍をみせてきて、最後の方はもう(経験者と比べても)遜色のない上手な選手になっていた。もう奇跡みたいなもので、他の選手にはない突破力も魅力。FIBAのWEBサイトではビハインド・ザ・バックが大会最高のプレーと称されたのです。そういう経験を生かす意味で特別に招集しています」とロイブルコーチは永田を強化合宿に呼んだ意図を説明する。
「世界ランキングは意識していません。U23ワールドカップの時は勢いだけでやっていた感じでした。今回は周りの選手も強い気持ちで臨んでくると思うので、絶対に代表に残る熱い気持ちで負けないようにしたい」
永田はこれから始まる合宿を前に、オリンピック代表に残るという強い決意を口にした。