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2020年センバツ出場校予想 高校野球秋季地区大会全日程終了

2019 11/11 12:40SPAIA編集部
甲子園球場ⒸSPAIA
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第92回も32校

全国10地区で行われていた高校野球秋季大会が全日程を終了した。2020年3月19日から行われる第92回選抜高校野球大会の選考資料となる各地区大会の結果を振り返る。

なお、選抜大会の出場枠は北海道1、東北2、関東・東京6、北信越2、東海2、近畿6、中国・四国5、九州4、明治神宮大会枠1、21世紀枠3の合計32校となっており、2020年1月24日の選考委員会で決定する。

【追記】2020年1月24日に発表された選出校一覧はこちら

北海道は白樺学園が初出場へ

今大会のチーム打率が4割を超えた強打の白樺学園が札幌日大を12-8で破り初優勝した。十勝地区からは初の頂点。選抜の出場枠は1校となっており、夏は3回出場経験のある白樺学園が、春初出場となりそうだ。

北海道大会ⒸSPAIA

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東北は仙台育英と41年ぶり鶴岡東濃厚

決勝は点を取り合う乱打戦となり、5回に鶴岡東(山形1位)が6点を取って逆転したが、8回に4点を奪った仙台育英(宮城1位)が11-8で競り勝ち、3年ぶり10回目の優勝を決めた。

センバツ出場枠は2校のため、この両校で決まりそう。仙台育英が出場なら3年ぶり13回目、鶴岡東は2019年夏の甲子園で3回戦進出したが、選抜は前身の鶴商学園時代以来41年ぶり2回目となる。

東北大会ⒸSPAIA

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関東は健大高崎が群馬県勢40年ぶりV

高崎健康福祉大高崎(群馬3位)が初めて秋の関東大会を制した。群馬県勢の優勝も1979年の東農大二以来40年ぶり。身長191センチの大型右腕・橋本拳汰が山梨学院(山梨1位)打線を完封し、3年ぶり4回目の選抜出場を確実にした。

関東と東京で計6枠のため、準優勝の山梨学院と4強入りした東海大相模(神奈川1位)、桐生第一(群馬1位)までは当確と見られる。5校選出となった場合、健大高崎に2-3で惜敗した西武台(埼玉2位)と、山梨学院に1-2で敗れた花咲徳栄(埼玉1位)の争いとなりそうだ。

関東大会ⒸSPAIA

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東京は国士館が2年連続センバツ当確

国士館がエース中西健登の完封勝利で2連覇を果たし、2年連続10回目の選抜出場を確実にした。10年ぶりの優勝を狙った帝京は決勝での0-6の完敗がどう判断されるか。関東と東京で計6校のため、関東大会8強の西武台、花咲徳栄との争いと見られる。

東京大会ⒸSPAIA

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北信越は石川県勢アベック出場なるか

決勝は星稜(石川1位)が19-1の大差で日本航空石川(石川2位)を下し、石川対決を制した。ドラフトで3球団競合の末、ヤクルト1位指名となった奥川恭伸を擁した昨年に続いて2年連続9度目の優勝。選抜出場なら3年連続14回目となる。

航空石川は石川県大会決勝でも2-16で大敗しており、雪辱を期したが返り討ちに遭い、悔しい準優勝。星稜とアベック出場なら2年ぶり2回目となるが、大敗がどのように判断されるか予断を許さない状況だ。

北信越大会ⒸSPAIA

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東海は中京大中京が粘る県岐阜商振り切る

中京大中京(愛知1位)が11年ぶり10度目の優勝を果たした。決勝は秀岳館(熊本)を3季連続で甲子園4強に導いた鍛治舎監督率いる県岐阜商(岐阜1位)との大熱戦。8回に追いつかれたが、9回に3点を奪って9-6で振り切った。

出場枠は2校だが、中京大中京が明治神宮大会で優勝したため明治神宮枠が割り振られる。決勝進出の両校と4強入りした加藤学園、藤枝明誠のとちらかが選出されると見られる。

東海大会ⒸSPAIA

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近畿は天理が履正社、大阪桐蔭を連破して頂点

決勝は天理(奈良3位)が大阪桐蔭(大阪1位)に12-4で大勝し、5年ぶり9度目の優勝を果たした。準決勝では2019年夏の甲子園覇者・履正社(大阪2位)にも勝っており、大阪のツートップを連破して堂々の頂点だ。

近畿の出場枠は6校。智弁学園(奈良1位)を含めた4強は順当に決まるだろう。奈良大付(奈良2位)と京都翔英(京都1位)は準々決勝でコールド負けを喫したため、智弁和歌山(和歌山1位)と明石商(兵庫2位)が選ばれそうだ。

近畿大会ⒸSPAIA

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中国は倉敷商と鳥取城北が当確

倉敷商(岡山2位)が鳥取城北(鳥取1位)に9-7と打ち勝ち、初優勝した。出場枠は中四国合わせて5校のため、倉敷商は8年ぶり4回目、鳥取城北は8年ぶり2回目の出場となりそうだ。仮に3校目が選ばれるとすれば、準決勝でコールド負けの創志学園(岡山1位)より倉敷商と延長11回の接戦を演じた広島新庄(広島1位)が切符をつかみそうだ。

中国大会ⒸSPAIA

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四国は明徳が19回目、尽誠学園も18年ぶり当確

明徳義塾(高知3位)が尽誠学園(香川1位)に8-1の完勝で2年ぶり10度目の優勝を果たし、19回目のセンバツを確実にした。11月15日から始まる明治神宮大会1回戦では、石川・星稜と、松井秀喜の5打席連続敬遠(1992年夏の甲子園)以来となる公式戦での対戦が決まっている。

準優勝の尽誠学園は選出されれば18年ぶり7回目の選抜となる。準決勝が2試合ともコールドゲームだったため3校目は微妙だが、高知県大会で明徳義塾と岡豊(高知2位)を破っている高知中央(高知1位)がリードか。

四国大会ⒸSPAIA

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九州は佐々木誠監督率いる鹿児島城西の初出場有力

強打の明豊(大分1位)が県大会決勝でも下した大分商(大分2位)に13-5で勝ち、12年ぶりの優勝を果たした。選抜出場なら4強進出した2019年に続いて2年連続4回目となる。

準優勝の大分商も1997年以来22年ぶり6回目の選抜が当確。出場枠は4校のため、4強入りした創成館(長崎2位)が2年ぶり4回目、プロ野球のダイエーなどで活躍した佐々木誠監督率いる鹿児島城西(鹿児島2位)が春夏通じて初めての甲子園となりそうだ。

九州大会ⒸSPAIA

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21世紀枠候補9校

21世紀枠の各地区候補校9校が選出された。北海道は北海道大会で4強入りした帯広農、東北は1971年夏の甲子園で「小さな大投手」と呼ばれた田村隆寿の力投で準優勝した磐城(福島)、関東・東京は県内屈指の進学校で1924年夏に甲子園出場経験のある宇都宮(栃木)、東海は三重大会を制し、高等専門学校初の甲子園を目指す近大高専(三重)、北信越は春夏計21回の甲子園出場を誇る敦賀(福井)、近畿は豪雪地帯から33年ぶりの甲子園を目指す伊香(滋賀)、中国は昨年に続いて候補校に選ばれた平田(島根)、四国は少ない部員で四国大会8強入りした城東(徳島)、九州は21世紀枠で選ばれれば沖縄からは2001年の宜野座以来となる本部(沖縄)。21世紀枠は9校の中から東日本、西日本で各1校、地域を限定せずに1校の計3校が選出される。

21世紀枠候補ⒸSPAIA

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