「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

「次元が違う」サニブラウンのストライド2.51m、秒速11.57m

2019 7/2 11:00鰐淵恭市
日本選手権で優勝したサニブラウンと2位の桐生Ⓒゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

号砲への反応は8人中7番目

大会直前に9秒97の日本新記録をマークしたサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)、9秒98の前日本記録を持つ桐生祥秀(日本生命)、10秒04の自己ベストを持つ小池祐貴(住友電工)、リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダリストのケンブリッジ飛鳥(ナイキ)。陸上の日本選手権男子100メートルは、まれに見るハイレベルなスプリンターが顔をそろえた。陸上では珍しく会場はほぼ満員。その中で、次元の違う力を見せつけたのは、20歳のサニブラウンだった。

サニブラウンの号砲への反応は0秒153。決勝の8人の中では2番目に遅い。一番速い桐生とは0秒024の差だった。しかし、そんなものはハンデにもならない。188センチの体軀をいかした抜群のストライドで、40メートル付近で桐生を抜き去る。その後はサニブラウンの独壇場だった。

向かい風の日本最高記録

記録は10秒02。向かい風0.3メートルと条件に恵まれず、期待された9秒台はならなかったが、向かい風の日本最高記録だった。2位の桐生に0秒14、距離にして約1.4メートルの差をつける圧勝だったが、少し複雑な表情を浮かべた。

「なんともいえないタイム。あと0秒03(で9秒台)だったので、もうちょっとスタートをちゃんと出ていれば、という感じはあるが、まあ、優勝できたのでよかったかなと思う」

勝ってなお不満という感じである。

おすすめの記事