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人気薄に強い騎手は戸崎圭太&福永祐一! それぞれに見られた顕著な特徴とは

福永祐一,ⒸSPAIA
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戸崎騎手が勝率17.4%でトップ

穴馬券を演出してくれる騎手と言われれば、あなたはどの騎手をイメージするだろうか?

歴代の払戻金ランキング1位の単勝56,940円を演出した西田雄一郎騎手、3連単歴代1位の29,832,950円を記録した際に1着となった嘉藤貴行騎手、ローカル競馬で多数の穴馬券を提供している丸田恭介騎手など、多くの人は人気馬に乗る機会が少ない騎手を思い浮かべるはずだ。そこで今回のコラムでは今年初めから2月15日現在までの、人気薄の馬に騎乗して好成績を残している騎手について着目してみた。 7番人気以下の馬に騎乗した際の成績を見てみよう。

7番人気以下,ⒸSPAIA

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勝利数では戸崎圭太騎手が4勝でトップ。続いて福永祐一騎手、津村明秀騎手が3勝で続いている。騎乗数は23回、18回と他の騎手に比べると少ないが、勝率、連対率、複勝率を見ると戸崎騎手と福永騎手がずば抜けて好成績を挙げている。 現在、戸崎騎手12勝、福永騎手は17勝でリーディング3位と好成績を残していることに加え、ともに最多勝利騎手になった経験もあるだけに、人気馬に騎乗しているというイメージが強く、人気薄の馬でこれだけの成績を残しているのは意外だった。

芝のレースに強い戸崎騎手

戸崎騎手が7番人気以下の馬に騎乗し、3着以内に入ったレースは以下の通り。

戸崎7番人気以下,ⒸSPAIA

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3着以内に入った5レースのうち、4レースが芝のレースで1200mまたは1800mとなっている。そして関東の競馬場を中心に騎乗していることもあり、騎乗数が少ない中京、京都競馬場でも好騎乗を見せている点はさすがといったところだ。あとは、もともと地方競馬で活躍していただけに、ダートのレースで活躍しているイメージが強いので、実際のデータはどうなのかということも調べてみた。

コース別成績,ⒸSPAIA

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人気薄の成績と同じく、戸崎騎手は2017以降、毎年芝のレースの勝ち鞍が多いということが見てとれる。芝のレースで7番人気以下の人気薄に騎乗した際は、頭で狙ってみるのが面白いだろう。

人気薄での固め打ちがある福永騎手

続いて福永騎手のデータも見てみる。

福永7番人気以下,ⒸSPAIA

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戸崎騎手と比較すると2,3着が多い。そして、脚質を見ると7レース中4レースが差し馬に騎乗している。また、1月13日は2勝、2着1回の3連対、2月2日も2着と3着が1回ずつと固め打ちがあるのが特徴的だ。 両騎手ともにトップジョッキーなので、なかなか人気がない馬に乗る機会が少ないかもしれない。ただ、人気の盲点になっている時には注意が必要だ。