「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

軸は安定感のあるリバティハイツ 京都牝馬Sで重要なのは「実績」と「勢い」

リバティハイツ
このエントリーをはてなブックマークに追加

ⒸSPAIA

1番人気が優勢

2月16日(土)に京都牝馬S(GⅢ・芝1400外)が行われる。京都牝馬Sといえば、マイル重賞のイメージがいまだに抜けないが、時代の変化には付いて行かなくてはならない。この時期にポツンとある牝馬の重賞で、東京競馬場で5月に行われるヴィクトリアマイル(GⅠ・芝1600m)が創設される以前は実績馬の出走が少ないレースだった。ヴィクトリアマイル創設後も、前哨戦にしては少し早いため有力馬が避けるレースかと思われたが、近年は実績馬が出走し、1番人気がきっちり勝ち切るレースでもある。距離が1400mに短縮されたことで、3月に行われる高松宮記念(GⅠ・芝1200)をにらんだ馬も出走してくるだけに、注目しておきたいレースである。

京都1400m(外)ディープ産駒にしては意外に成績が悪い

京都牝馬S自体のデータは京都1400mに距離が短縮されてから3年しか経っておらずデータが少ないので、過去の京都1400m・芝(外)と言う条件で検証していく。まずは過去5年の種牡馬別成績。

過去5年の種牡馬別成績

ⒸSPAIA


勝ち星ではディープインパクト産駒がトップだが、馬券圏内に入る割合は他の条件を走った場合に比べて低い。下は京都の外回りの距離別成績だが、各指標を見ると1400mは他の距離より落ちる。

京都の外回りの距離別成績

ⒸSPAIA


それに、外回りコースは直線の距離が長いので、ディープインパクト産駒は得意だという印象があることからか、回収率も単勝回収率44%、複勝率54%と非常に低い。迷った時にディープインパクト産駒を選ぶのは、この条件ではナンセンスなのかもしれない。他ではダイワメジャー、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ産駒などの成績がいい。

次は京都芝1400mの脚質別成績。

京都芝1400mの脚質別成績

ⒸSPAIA


この条件の特徴とすれば、前がかなり有利なこと。これは直線が長く、前半に楽をしても後半届くだろうと考えるからではないか。開催が進んで差しが決まりやすい馬場になっているが、前に行く馬には注意したい。

最後にこの条件を走った馬たちの前走の距離別成績。

前走の距離別成績

ⒸSPAIA


前走1200mから距離延長してくる馬は不利。今回京都牝馬Sに出走していないので取り上げなかったが、1800mから距離短縮する馬も全ての率が1200m組よりもいいことから、先行有利な条件でもある程度のスタミナは必要ということだろう。

大切なのは「格」と「勢い」

この3つの条件を踏まえて、本命はリバティハイツ。キングカメハメハ産駒、脚質は先行、距離短縮と全ていい条件にヒットする。あと、軸に最適な理由としては安定感。馬券圏内を2度だけ外しているが、一つはGⅠ桜花賞、もう一つは距離が長かった1800mだけ。GⅢ、1400mなら馬券圏内は必至か。

あと、条件が変わってここ3年は重賞で連対したことのある馬が4頭、それ以外の2頭は1600万下を勝った直後の馬が連対をしており、格か勢いのどちらかが必要なレースなのか。今年は1600万勝ちからここに挑むのがアルーシャ1頭のみ。これは相手に当確。

過去3年連対馬の重賞成績

ⒸSPAIA


重賞で連対したことのある馬は、カラクレナイ、デアレガーロ、ベルーガ、ミスパンテール、レーヌミノル、ワントゥワン、そして本命に挙げたリバティハイツ。ただ、さすがに少し多いので、先週同じく京都で行われた洛陽Sの予想でも活きた血統データから考えてみる。

血統データから成績がいいのは、ダイワメジャー、キングカメハメハ、マンハッタンカフェ産駒だったので、ダイワメジャー産駒のレーヌミノルとミスパンテール、マンハッタンカフェ産駒のデアレガーロの3頭を相手に推奨する。

ディープインパクト産駒は迷ったら切ると公言した以上はワントゥワン、エイシンティンクルを買わない。さて、この結果がどう出るか。

〇買い目
馬連:リバティハイツから、アルーシャ、レーヌミノル、ミスパンテール、デアレガーロの4点